エコキュートは追い炊きできる?足し湯との違いは?どう使い分けるの?
お風呂のお湯の温度を上げたいと思ったら追い炊きをしたいと思うのが一般的です。エコキュートを使っていると原理的にできるのかどうかわからないという人もいるでしょう。また、エコキュートには足し湯という機能もありますが、追い炊きとは何が違うのでしょうか。
二つの機能の違いを理解しえ上手に使い分けられるようになりましょう。
エコキュートでも追い炊きはできる
エコキュートを使っていると追い炊きはできないのではないかと思う人もいるのは確かです。お湯をあらかじめ夜間に大量に沸かし、そのお湯を保温しておいて日中に使うという仕組みになっていることを考えるともっともだとも言えるでしょう。
しかし、エコキュートでも追い炊きをすることができます。夜にしか電気を使って熱を作ることができないわけではないからです。お風呂のお湯を循環させて加熱することにより温められる仕組みになっています。
そのため、お湯張りをしたときにはちょうど良かったお風呂がだんだんと冷めてきてしまったというときに、また熱いお風呂にすることは簡単です。
高温足し湯とはどんな機能なのか
エコキュートを使っている場合にはお風呂のお湯の温度を上げる方法として高温足し湯という機能があります。これはその名の通り、温度が高いお湯を追加する機能です。
例えば、35度までぬるくなってしまったお風呂の中に60度のお湯を入れたら温度が上がるというのは容易に想像できるでしょう。このようにしてお風呂を温める方法が高温足し湯です。
あらかじめ夜間電力で温められたお湯を使うので経済的な方法だと考えることができます。
二つの機能を上手に使い分けよう
この二つの機能が両方使えるようになっているのは、どちらにもメリットもデメリットもあるからです。それを理解してシーンに合わせて使い分るようにしましょう。
まず比較しておきたいのがお湯の量に関する違いです。追い炊きをした場合にはお風呂の中に入っているお湯を循環させながら温めるだけなので量が変わることはありません。それに対して高温足し湯の場合には熱いお湯を追加するのでお風呂のお湯が増えることになります。これが状況によってメリットになることもデメリットになることもあるのです。
例えば、お湯の量がたった今、ちょうど良い状態だったことを考えてみましょう。そのまま自分が入り続けたいという気持ちがあり、お湯がぬるいというのならお湯の量が変わらないほうが良いと考えられます。しかし、お風呂を少し熱くして温まったら自分は出てしまうけれど、次に入るのは兄で大柄だからお湯が量的に少ないという場合にはついでにお湯も足せる方法が適しているでしょう。
お湯はちょっと少ないけれど自分が最後だからあえてお湯は足さなくても良いと考えるケースもあるかもしれません。一方、もともとお湯が少なかったなら増やせたほうが良く、すでに多すぎるのならこれ以上増やさないほうが賢明です。
このように状況に応じて使い分けることによってより快適な状態を作り出すことができます。なお、足し湯はお湯の残量が減ってしまうという点にも気をつけて使うようにしましょう。
また、エコキュートを使ううえでは経済性を重視したいという人も多いでしょう。どちらのほうが経済的に優れているのでしょうか。基本的には高温足し湯を使ったほうが光熱費を抑えることが可能です。追い炊きの場合には電気を使ってお湯を加熱することになるので、その時点で電気代がかかってしまうからです。すでに夜間電力の時間帯になっていたとしても、エコキュートのお湯を貯めているタンクの中で沸かすのに比べると熱効率が悪いため、電気代が無駄にかかってしまいます。
ただ、高温足し湯をした場合にはお湯が無駄になってしまうこともあるでしょう。何度も足しているとお風呂から溢れそうなほどになってしまうかもしれません。電気代だけを見ると経済的であっても水道代も考慮するとあまり変わらないケースもあります。そのため、追加したお湯が無駄にならないかどうかを考えて無駄にならないなら高温足し湯にするというのが賢明です。
もう一つの違いとして温度の限界があるかないかが挙げられます。足し湯はお風呂からお湯が溢れてしまうと限界になりますが、追い炊きならいつまでも加熱し続けることが可能です。バスタブが小さい場合には追い炊きをしたほうがより熱いお風呂に入れる可能性が高くなります。状況によってどちらか一方しか使えないこともあるというのは念頭に置いておくと良いでしょう。
お風呂がぬるくなってしまったときには追い炊きをすることも高温足し湯をすることもできます。お風呂のお湯を循環させて加熱するか、高温のお湯を足すかがこの二つの違いです。どちらにもメリットもデメリットもあるので状況に応じて適切に使い分けるようにしましょう。
大きな違いはお風呂のお湯の量が増えるか増えないか、光熱費のかかり方が大きいか小さいかということです。ただ、光熱費の差は微々たるものなので、お湯を増やしたいか増やしたくないかという観点をメインにして考えるようにするのが賢明です。