これって故障?エコキュートの修理にかかる費用相場はどのくらい?
省エネ生活に効果的なエコキュートですが、高品質でも永久的に使用できるものはありません。いつかは故障するのですが、そのサインを見逃していると修理だけでは済まない場合もあります。よくあるサインを知っておくことで買い替えをせずに軽微な修理で使用し続けることができます。
もくじ
一般人でも気付ける様なよくある不具合の症状と対応
そもそもエコキュートの耐用年数は平均で10年から15年と言われています。設置場所や環境等、あらゆる要素が絡み合って不具合は生じるので15年以上不具合がない場合もありますし、平均より早く故障することもあります。
正確な耐用年数を示せないのはこの様に使用する家庭での環境がさまざまであることや、誕生したのが2001年でありデータが少ないことも背景にあります。不具合が生じるサインには、素人でもわかる軽微なものも多く、自身でメンテナンスすることも可能です。
不具合事象①足し湯ができず水しか出ない
発生する不具合の1つに、足し湯ができず水しか出ないものがあります。
単純にお湯を使いきったということもありますが、湧き増しをしても足し湯ができない場合は不具合が生じているサインとみるべきです。
温度調整基盤が老朽化している可能性や温度検知器という部品が故障している原因が考えられるので業者に相談すると良いでしょう。
不具合事象②出すお湯の温度が一定ではない
2つめは出すお湯の温度が一定ではないもので、シャワーだけといった一か所だけではなく洗面所やキッチン等複数でお湯の温度が安定しない場合はエコキュートの不具合が考えられます。
シャワーだけという様に一か所だけの場合は、水栓に問題がある可能性がありますので部品交換で済みます。
不具合事象③本体からの水漏れ
3つめは本体から水漏れがある場合で、貯湯タンクが割れていたり配管の劣化が考えられます。
ただ水はお湯になると体積が増えるので、膨張した分がタンク内から排出されただけの場合もあります。
見極め方法は目で見て確認ですが、目が届かない場所の不具合の場合は水道代や電気代が急激に増えていないかも確認要素になります。
この他にわかりやすいサインとして、エラコードの表示があります。説明書に沿った対応をしてもエラーコードが消えない場合は業者に相談すると良いでしょう。
エコキュートの故障時はどのくらいの修理費用が必要なのか
エコキュートは安いものではないので、交換となると本体を購入する分と工賃が必要です。買い替えることになり相場としては50万円程必要になります。
故障の場合はその部分によって異なり、部分修理や部品の交換の場合は1万円で済む場合もありますし、6万円程かかる場合もあります。単純な修理や部品交換位なら10万円はかからない程ですが、ヒートポンプユニットが原因の場合は20万円程の費用が必要です。
ヒートポンプユニットでは電子回路等の部品交換も必要になるケースが大半なので費用は高くなりがちです。エコキュート本体の耐用年数は平均で10年から15年程と言われているのですが、誕生したのは2001年です。そのため、初期から使用している過程の場合は部品も製造終了している場合もあります。
修理するほうが割高になったり、その後の使用できる年数という様に先を考えた場合買い替えも視野に入れたほうが良いでしょう。実際に業者から買い替えを提案されることも少なくありません。特に購入から10年以上経過している場合は買い替えの提案を受けることが多いでしょう。
エコキュートを長持ちさせる方法
エコキュートは使い方次第で10年以上使い続けていても長持ちさせることが出来ます。
エコキュートを長く使い続けるためにも、把握しておきましょう。
本体周辺に物をおかない
長持ちさせるポイントの1つに、エコキュートの本体の周りに物を置かないようにすることが大切です。
空気中の熱を取り込むヒートポンプユニットは、ファンが常に稼働して、熱を吸い込んでおります。
スペースが空いているからといって、周りに物を置くことによって、空気の吹出口や吸込口を塞いでしまい、正常な運転に支障をきたして、最悪の場合、故障の原因につながってしまいます。
長持ちさせるためにも、周りに物は置かないようにしましょう。
定期的なメンテナンスを行う
エコキュートを長く使い続けるために、定期的なメンテナンスを行うことが大事です。
特に、貯湯タンクやヒートポンプの水抜きを行うことが重要です。
目安としては年に2回~3回とされていて、水抜きを怠ると、タンク内に不純物が溜まって、浴槽にその不純物が流れ込んでしまう可能性がございます。
水抜きの方法自体は簡単ですので、説明書を確認して行うことをおすすめします。
また、浴槽についている金具の掃除も長く使い続ける上では重要になりますので、怠らないようにしましょう。
入浴剤の使用は極力控える
エコキュートを使用し続ける上で、入浴剤の使用はなるべく控えるようにしましょう。
エコキュートには、メーカーや機種によって使える入浴剤が限られており、間違えて使用してしまうと、入浴剤の成分が配管内に入り込んでしまい、配管を腐食させてしまったり、フィルターの目詰まりを起こす危険性があります。
特に、とろみ成分や発泡成分、硫黄、酸、アルカリ、塩分や固形物が含まれている入浴剤は、間違えても使わないようにしましょう。
長期不在は電源OFFに
長期で家を空ける際は、タンク内の水を抜いた上で、電源を落としておきましょう。
電源を落とさずに放置すると、その分の電気代が掛かる上に、タンク内に古いお湯が残ったまま循環して、不純物も溜まったままになってしまいます。
長期間家を不在にする際は、忘れずに電源を落とすようにしましょう。
工夫1つで長持ちさせることができる
修理や買い替えの出費は安いものではないので、可能であればその頻度を減らしたいものでしょう。大切に使用することや日頃のメンテナンス等で重大な不具合を予防することができます。
長持ちさせるためには日頃の努力が大切ですが、実は設置する前から長持ちさせるコツがあります。環境に合った機種を選択することが重要と言われており、井戸水や地下水に対応した機種が存在します。
通常はメーカーはこれらの水を使用することに対して耐用年数の保証はしていませんが、地下水等に対応した機種の場合は不具合時に保証を受けられます。使用する水に対してエコキュートの機種を選択することは非常に重要と言えます。
水以外でも環境や気候の影響を受けやすいので寒冷地では寒冷地用の製品を、海の近くなら塩害に強い製品を選択することが長持ちさせるコツと言えます。
まとめ
お湯が出なかったりエコキュート本体から水が漏れたりと、素人でもわかる不具合のサインがあります。それを放置せず早急に業者に依頼したりと動くことが、修理費用を抑えることにも繋がります。放置することで重大な故障になりかねないからです。
精密機器なのでいずれは故障もしますし部品も劣化します。少しでも長持ちして出費を抑えるためには、説明書にある注意点を守り、面倒でもタンクの水抜きをしたりする日頃の努力も大切です。定期的に業者に点検してもらうこともできますが、何よりも少しの違和感も見逃さない姿勢が大事です。