エコキュートがうるさい!?ご近所さんとの騒音トラブルの原因とは?
エコキュートは灯油ボイラーに比べて静かなイメージがありますが、実際にはご近所さんとの騒音トラブルが発生するケースがあります。では、特別うるさいのかと気になるものの、実際の音レベルは40db程度で、エアコンの室外機に比べても静かと言われているのです。ではなぜ騒音問題が発生するのか、その原因と対策を見ていきましょう。
エコキュートの騒音が問題になる原因
エコキュートは基本的に、本体自体からも音は出ますが、これはそこまで気にならないレベルと言われています。だいたい40dbくらいの音が出るとされているものの、これは静かな図書室や博物館と同レベルの音なのです。
ならば、なぜ音が気になるのかと言うと、作動するのが深夜であることに加え、低周波の発生が原因として考えられるでしょう。まず、このタイプの給湯器は深夜に使うことが一般的です。と言うのも深夜電力が安いため、この時間帯にお湯を作り貯めておくことで、コストを削減しようという狙いがあるためです。
そこで夜中に機械が作動し始めるのですが、これですと40db程度でも、隣人としては気になって仕方ないケースが出てきます。加えて、低周波も出ますので、これも問題になってきます。低周波は耳には聞こえにくいのですが、ブーンと体や頭の中を振動させるような特徴があり、不快に思う方も少なくありません。隣近所から夜間に発生すると、やはり安眠妨害に繋がってくる可能性が出てきます。
対策は設置場所を選ぶことと資材を利用すること
エコキュートの騒音問題を防ぐために大切なのは、設置場所と資材です。
問題に発展してしまう前に、早めに対処することをおすすめします。
設置場所を変更
騒音トラブルを防止するためには、エコキュートの設置場所の確認が重要です。
特に隣の家と距離が近いときに、相手方の寝室付近に設置すると、トラブルになりやすい傾向があります。やはり眠っているときに聞こえてくる音はイライラの原因になりやすいため、できるだけ寝室からは距離を置くようにしましょう。
同時に通気口の近くなども避けるのがベターと言われています。なお、本体自体をできるだけ遠ざけることも大切で、できれば10m以上離れるような場所に設置するのが好ましいです。
また、自宅の壁から反射した音が相手に届くケースもあるので、壁から離して設置するのも一つの手段です。壁からの反射音があると、音が増幅されることがあります。これと同じ理屈で、本体の周りにものを置くと振動したり、音を反響させたりして良くないので避けてください。
しかし、このような設置場所の工夫では限界があるでしょう。敷地の問題もあるはずで、なかなか、十分な距離を保つことは難しいはずです。そのようなときには、防音用の資材を使って対策していくこともできるため、取り入れていきましょう。
ヒートポンプを固定
基礎コンクリートなどの架台の上にヒートポンプユニットを設置している場合、稼働時の微振動によって騒音が発生している可能性がございます。
騒音対策を行うにあたって、水平な所に設置されているか、固定用の器具が外れていないかなどを確認して、不備が発覚した場合は、ヒートポンプを固定して振動を防ぎましょう。
定期的なメンテナンス
エコキュートも機械ですから、長く使っていくと内部構造が劣化して、振動や異音が発生することもあります。こうなると、やはり隣近所には迷惑をかけることになってしまうわけです。
定期的に点検したり、メンテナンスを施すことで正常に稼働するようにしておくと、それだけ無用な音の発生を防げるのでおすすめできます。点検・メンテナンスについては製品にもよりますが、だいたい3年おきくらいのスパンで実施するのが好ましいようです。
こうして事前に故障を防ぐことで、騒音はもちろん、他のトラブルを防ぐことにもなります。漏電や水漏れの可能性も防げるので、忘れないように依頼していくようにしましょう。
なお、給湯器は冬場に壊れるケースが良く見られます。冬は水温が下がることもあって機械に負担がかかり、トラブルが生じやすいのです。冬に壊れた場合には年末年始の影響で業者がすぐに来られないケースもままありますから、寒くなる前に早めに点検を依頼するのがおすすめできます。
防音シートを取付
ヒートポンプユニットから初声される騒音を防ぐために、ホームセンターなどで防音や防振グッズが多数販売されております。
例えば、ヒートポンプユニットに張り付けることによって音の広がりを防ぐ防音シートや、エコキュート全体を囲む防音壁などございます。
しかし、遮音のために壁や塀を近くに設けてしまうと、稼働効率を悪化さけるだけではなく、反響によって音量が更に上がってしまう可能性がございます。
壁や塀でエコキュートを囲む場合は、あらかじめ注意しておきましょう。
まとめ
エコキュートと騒音の問題について紹介してきました。深夜に稼働することと低周波が発生することで問題が生じやすいので、設置の前にはこれらの解決策を考えていくことが重要です。
場合によっては裁判沙汰にもなっていますから、不要なトラブルを避けるためにも良く検討しておきましょう。自身で対策を調べるのと同時に、信頼できるプロに相談することも大切です。
きちんと騒音対策についても考えてくれる業者を選んでいくのがおすすめ。加えて近年は音が小さいタイプの製品も出ていますので、これをリサーチしてみるのもありです。また、容量を小さめにするとそれだけ騒音レベルも下がる傾向にあります。いずれにせよ、しっかりと相談に乗ってくれて、いろいろと詳しく教えてくれるような、信頼できる業者を探してみてください。