エコキュートの普段のお手入れや点検方法を知っておこう!
エコキュートの耐用年数は10年から15年と言われていますが、どんな製品でも雑に扱えば早く故障しますし丁寧に扱えば長持ちします。普段からお手入れをしたり、定期的に点検と言われてもどの様にすれば良いのかわからない方も多いでしょう。素人でもできることを知っておくことで長く使い続けることにも繋がります。
日頃のお手入れはどの様なものがあるのか
お手入れや点検は日頃おこなうものから1ヶ月に、そして1年にと違います。こまめにおこなうことが必要なものは2つで、リモコン掃除とふろ循環アダプターの清掃です。
リモコンの汚れは放置しておくと変色することがありますので、こまめに掃除することが大切です。乾いたタオルでふき取るだけですが、汚れが付着し取れない場合は中性洗剤を使用してぬるま湯を含ませた布で掃除します。シンナーやベンジンは変色の原因になりますので、避ける必要があります。
ふろ循環アダプターは特に重要で、汚れが詰まると湯を張ることも正常におこなえなくなります。また湯を張った際に汚れが浮かび上がることにも繋がるので、こまめに掃除が必要な場所です。
月単位でおこなうものとしては2つあり、漏電防止の安全装置の確認と時刻の確認です。特におろそかになりがちなことですが、リモコンの時刻が違うことで電気料金が割高になることもあります。エコキュートでは電気代が安い時間帯にお湯を作るので、正確な時刻の入力は重要と言えるでしょう。
年単位でおこなう点検やお手入れは3つあります。1つ目が貯湯ユニットの掃除でタンクの湯を排水してタンク内の沈殿物を取り除きます。使用していると底に水垢や沈殿物が溜まるのですが、そう簡単には溜まらないので頻回に清掃する必要はありません。
2つ目が逃し弁の点検で、湧き上げのときにタンク内が高圧になることを防ぐものです。タンクのひび割れにも繋がるので逃し弁のレバーを上げてお湯が出ることを確認することが大切です。
3つ目は配管の確認ですが、素人ではそう細かい所までは見られませんしわかりません。ですが水漏れが起きていないかや保温材が痛んでいないかはわかります。
年単位でおこなうことは外に出て本体の確認をするので、おろそかになりがちなことですが重大な不具合に繋がりかねない箇所と言えます。面倒でも点検は必須と言えるでしょう。それが長く使用し続けるコツです。
配管の洗浄は追い炊き機能を活用する
普段のエコキュート本体の配管掃除は、自動洗浄機能が搭載されているのでお湯を抜く度に清掃できます。この機能を使用しておけばこまめに洗浄されるので安心ですが、使用状況や年数によって落とせない汚れ等が蓄積することは避けられません。
念入りに洗浄する方法として追い炊き機能を使用したものがあります。配管洗浄に使用可能な洗浄剤が必要ですが、市販のもので十分であり用意は容易です。残り湯でも可能なので節水のことを考えると残り湯を使用することが推奨されています。
まずは洗浄剤を入れて追い炊きボタンを押し、循環されていることを確認します。その後2~3分追い炊きしたら10分程待ち、浴槽内の水を捨てて中を軽く洗います。そしてすすぎ運転をするために給水をおこない、2~3分追い炊きをおこなってから水を捨てます。これらの方法は説明書にも記載されているので確認しながらおこなうと良いでしょう。
注意点として残り湯を使用する際には、その残り湯に入浴剤を入れない様にすることです。入浴剤は気持ちよく入浴するために重宝するものですが、配管に汚れや沈殿物が溜まる原因にもなっているからです。
業者を活用することで手間を省いて定期メンテナンス
基本的にはこまめに説明書にある内容をおこなうことで、日頃の点検やメンテナンスは十分ではあります。しかし日頃の努力や洗浄する手間、そして何より習慣にしなければならない面もあり、実際はしっかりおこなえている方の方が少ないでしょう。
長く使用するためには定期的にメンテナンスをおこなう必要があるので、この手間を省き重大な不具合を未然に防ぐ方法として業者に依頼するのも有効な手と言えます。業者は大阪や東京等都市部以外に地方にも多くありますので、全国どこでも業者に依頼することができます。
落としきれない汚れが重大な不具合に発展する可能性もあり、一部の部品交換で済んでいたのに全体を交換する事態になることもあります。大きな出費に至らぬ前に、こまめに部品交換等のメンテナンスは少額で維持する方法にプロの業者に依頼する手があり、配管洗浄の場合は2時間程で2万円程で可能です。これは洗浄を依頼した場合の平均ですが、洗浄と検査をセットにしている業者もあり、その場合はより安くなります。
配管以外に高額な修理費が発生する可能性があるのはタンクです。タンク内を直接洗うことは素人には当然ですがプロの業者でも無理です。しかしプロは専用の洗剤を使用してタンク内の汚れを落とすことができます。業者に洗浄と定期検査、そして必要な場合は部品交換と全て任せられます。ただし業者はたくさんあるので信頼できる業者探しが大切です。
エコキュートを長く使用し続けるためには日頃から自身でおこなえることはおこなう姿勢が必要です。日々の積み重ねが耐久年数を伸ばすことに繋がり、しいては出費を減らし省エネ生活ができます。
検査やメンテナンス方法は簡単なものが多く、素人が確認できない部分も当然あります。しかし基本的なことをおこなっておくことで、重大な不具合を防ぐことができるので、積み重ねは大切です。
もしも手間や忙しい場合、そして不安がある場合は専門の業者にメンテナンスをお願いする方法もあります。定期的に業者を入れることがかえって大きな出費を避ける手でもあるでしょう。