エコキュートのタンクの容量の選び方は?家族の人数で変わる!?
エコキュートを利用することによって、光熱費の節約につながるということから、導入を検討する人は少なくありません。しかし実際に導入する際は、例えばタンクの容量などもしっかりと自分の家に合うものにすることが必要です。もし選ぶ方法をまちがえてしまうと、小さい容量の場合はお湯切れが起きてしまいやすくなるので注意しましょう。
もくじ
1日に使うお湯の量はどれくらい?
1日に使うお湯の量は、目安がございます。
お風呂のお湯張りは、1回につき約180L、シャワーは1回80L~100L、洗い物や洗面、手洗いは、1人が1日使うと大体30L使うとされております。
家族が増えれば、その分シャワーや洗顔、手洗いをする回数も増えて、使用するお湯の量も変わってきますので、エコキュートを選ぶ際は使用環境を考慮した上で選びましょう。
エコキュートのタンクの量は家族の人数で決めよう
エコキュートは、家に住んでいる家族の人数でタンク容量が左右されます。
家族の人数に適したタンク容量のエコキュートを選ぶようにしましょう。
370L
家族の人数が3人~5人の場合、370Lのエコキュートがおすすめです。
370Lのエコキュートを選ばれるご家庭が一般的に多く、基本的に、設定温度が42度で、水温が9度だった場合は、約680Lのお湯を使うことが出来ます。
3人~5人家族の場合、370Lのエコキュートで湯切れを起こすこともなく普通に使うことは出来ますが、シャワーを頻繁に使ったりするご家庭だとしたら、460Lのエコキュートの設置をおすすめします。
460L
4人~6人家族の場合、460Lのエコキュートの設置がおすすめです。
370Lのタンク容量のエコキュートと比べて、1日で約850Lのお湯を使える計算になります。
370Lと比べて使用出来るお湯の量が増えますが、2世帯家族で、使用するお湯の量も多かった場合は、550Lのエコキュートをおすすめします。
550L
6人以上の大家族の場合、550Lのエコキュートがおすすめです。
1日に約1000Lのお湯を使えることもあって、家族人数が多くても安心出来ます。
お湯の使用環境に適していないエコキュートを設置してしまうと、頻繁に湯切れを起こして、必要以上に光熱費が掛かってしまいます。
導入する地域の水温によっても容量が変わる
エコキュートを利用する際は、そこに住む人、家族の人数によって選ぶべき容量が変わってきます。
ただこのように容量にはある程度の幅があるので、実際にはどのタイプを利用すれば良いのかわからないということも少なくありません。その際に注意しておきたいのは、そのエコキュートを導入する地域の水温によって容量が大きく変わってくるということです。
日本は縦に長い国なので、北のほうと南のほうでは全く気候が違っており、水温も大きく違います。そのため、水をお湯にするためのエネルギーも全く違っているので、その点には十分気をつけておくと良いでしょう。
基本的には沖縄や九州といった比較的温かい地域で導入するのであれば、だいたい300リットル程度でも4人家族なら十分満足できます。しかし北海道や東北など寒い地域に関しては4人家族の場合にはだいたい460リットルのものを選ばないとお湯切れが起きてしまう可能性があるので気をつけましょう。
そもそもタンクの容量は使えるお湯というわけではない
エコキュートを導入する際は、その利用者の数によって選ぶタンクの容量を変えていくのが基本となっています。ただ気をつけておきたいのは、タンクの容量はあくまでもその中に貯めておけるお湯の量であり、実際に利用できるお湯の量というわけではありません。
タンクの中にはたしかに熱湯が入っていますが、そのままでは利用に適した温度ではないので、そこに水道水を混ぜて設定温度にして利用しています。だから、貯めている熱湯に水道水をプラスした量、それが実際にこのシステムを利用するときに使えるお湯の量ということになります。
では、実際に生活していく場合にどれくらいのお湯が必要かというと、だいたい4人家族の場合は台所で料理をしたりシャワーをあびたりなどすると、1日中700リットルのお湯が必要となります。もちろん生活スタイルによってはもっと量が少なくなる可能性もあるし、ときにはもっと多くのお湯が必要となることもあるでしょう。
ただ前述したように、熱湯に水道水を足して適温のお湯にして利用するシステムなので、タンクに700リットルの熱湯を貯めなければならないわけではありません。したがって、場所にもよりますが、だいたい370リットルから460リットル程度のものを用意すれば、十分利用できるということになります。
ただ、前述したように場所によって水温が全く違っているので、九州のほうであれば大丈夫でも、北海道のほうではお湯が足りないということにもなり得ます。なので地域によって水温が違うということも考慮して、家族の人数に合っているタンクを選ぶようにするのが基本です。
もちろん、給湯可能湯量が最大湯量を下回っていたとしても、設置できないというわけではありません。この場合はたしかに使用可能湯量が少なくなってしまうので、お湯切れという状態に陥ってしまいます。しかし日中に必要な分だけ何度か沸き増しすれば、足りない分を十分補うことも可能となるからです。ただ、何回も沸き増ししてしまうとその都度光熱費がかかり、結果的には光熱費の節約率が下がってしまうので、その点には気をつけましょう。
容量以外には使える機能も気にしよう
タンク容量以外だと、メーカーや機種ごとに使える機能も気に掛けるようにしましょう。
例えば、三菱のエコキュートの場合、マイクロバブルを使用して浴槽を清潔に保ってくれる【キラリユキープ】や【バブルおそうじ】が付いておりますし、東芝のハイグレードタイプのエコキュートには、高い防菌防臭効果が期待出来る【銀イオンの湯】が搭載されています。
メーカーごとに様々な機能が付いていますので、設置する前にあらかじめ調べておきましょう。
まとめ
基本的にエコキュートを導入する場合は、その設置したい地域、そして利用する家族の人数を考慮して選ぶようにします。ただなかなか何が良いかわからないということも少なくなく、結局どれを利用すれば良いかわからないまま途方にくれてしまう人もいるでしょう。
そんなときはぜひ、インターネット上にあるサイトで検索したり、実際に業者に相談してみることをおすすめします。なかなか自分で調べていても答えが出ない場合は、専門家に質問することによって簡単に問題解決ができる場合も少なくありません。
だから、自分たち家族に合っているサイズのものを選びたい、最大限に光熱費を節約したいというときは、ぜひ業者に相談するなども検討すると良いでしょう。
エコキュートはその中に熱湯を貯めて、そこに水道水を足して設定温度にして利用するシステムです。ただ、人数によって必要となるお湯の量が全く違ってくるので、まずはそこでお湯を利用する人の数によって選ぶべきタンクの容量を変えなければなりません。
また地域によって水温が全く違っているので、温かい地域であればそれほど大きなものでなくても良いのですが、寒い地域はできるだけ大容量のものを選びます。ただ自分たちではなかなかわからないというときは、業者に相談するとその地域に合ったサイズのものを提案してもらうことができるのでおすすめです。