停電してしまったら、エコキュートってどうなるの? 慌てる前に知っておこう!
台風や地震等の自然災害が起こったときに、停電することもあるでしょう。
そのような場合に、エコキュートは使えるのでしょうか?
停電時のエコキュートの機能について調べてみました。
もくじ
もし停電したときに真っ先にやるべきこと
万が一停電してしまった場合、停電が解消された際に起こってしまう火災や事故を防ぐためにも、コンセントから電源プラグを抜くようにしましょう。
安全を確保した後は、停電の原因が何によるものなのかを確認するようにしましょう。
場合によっては、一時的にブレーカーが落ちて停電になっている可能性もございます。
停電時にやっておきたいこと【エコキュート以外】
停電が発生した際に、エコキュート以外でやっておきたいことがいくつかございます。
停電に備えるためも、把握しておきましょう。
携帯電話
停電になってしまった場合、情報収集を携帯電話で行う方が多いと思います。
バッテリーの消費を抑えるためにも、省電力モードにしておくことをおすすめします。
省電力モードにすることで、電波を探すことでバッテリーの大幅に消費するのを抑えることが出来ます。
トイレ
一般的な水洗トイレの場合、断水になっていなければトイレの水を流すことが出来ます。
しかし、最近ではタンクレスでリモコン式となっているトイレも増えてきており、そのようなタイプのトイレだと、水は出るのにトイレが流せない可能性がございます。
緊急時のトイレの流し方については、あらかじめメーカーのホームページを確認しておきましょう。
また、停電と断水が同時に発生した場合、復旧時にトイレの水を流すと、配管にたまっていた空気が圧縮されて配管に負担が掛かってしまい、破裂や水漏れが発生する可能性がございます。
停電と断水が同時に発生したら、水を流す前に必ずエアー抜きを行うようにしましょう。
また、エコキュートのタンク内の水は生活用水として活用出来ます。
暖房冷房
停電が発生すると、暖房や冷房は使えなくなってしまいます。
体調不良を防ぐためにも、夏場は、室内でも屋外でもこまめに水分補給を行いましょう。
また、体の蓄熱を避けるためにも、通気性が良くて、吸湿性、速乾性のある衣服を着用して、保冷剤や冷やしたタオルで体を冷やすようにしましょう。
冬場の場合は、温かい服装や上着、毛布、カイロなどで防寒対策を行うことをおすすめします。
IH
電気で調理を行うIHクッキングヒーターは、停電時は使用出来ません。
停電時でも調理を行えるように、携帯用のガスコンロと、ガスボンベは常備しておきましょう。
また、ガスボンベには消費期限がございます。常備しているガスボンベがまだ使えるのかどうかを定期的に確認はしておきましょう。
停電情報
停電した際、いつ復旧するのか、どの範囲で停電が起こっているのか、何が原因なのか等の情報の収集が重要になります。
携帯電話やラジオ等を活用するか、周辺に住んでいる住民と情報を共有するように心がけましょう。
停電を想定して事前に準備しておこう
停電は、工事などによる計画的な物以外は、想定が出来ません。
普段から、停電を想定して準備を行いましょう。
ストーブ
冬場の停電が発生した際でも使えるように、石油ストーブは準備しておきましょう。
石油ストーブは灯油を原料としており、電気を必要としていないために、災害時に役立ちます。
カセットコンロ
停電が発生した場合、調理が出来ずに困ってしまうと思います。
停電時でも調理を行えるように、携帯用のカセットコンロとガスボンベを準備しておきましょう。
カセットコンロは電気を必要としない上に、冬場でも暖を取ることも可能です。
懐中電灯
夜中に停電が発生すると、辺りが暗闇ということもあり、物に躓いて転んで怪我をしてしまう危険性がございます。
急な停電でもすぐに動き回れるように、懐中電灯は常備しておきましょう。
そして、いつでも懐中電灯を使えるように、対応している電池の常備もおすすめします。
モバイルバッテリー【フル充電】
停電時で使えなくなって一番困るのは携帯電話です。
停電が長時間になっても使えるように、フル充電済のモバイルバッテリーを常備しておきましょう。
エコキュートは停電時も使えるの?
エコキュートは、空気中の熱を利用してお湯を沸かす給湯器です。
ですので、「停電してしまったらエコキュートは使えないし、お湯も出ないんじゃないか」と思っている人も多いです。
確かに、エコキュートは停電してしまうと、新たにお湯を沸かすことは出来なくなります。
しかし、停電時にすでに貯湯タンクに残っている分のお湯は取り出して使えます。
お湯が使える場合
エコキュートは、電気代の安い夜間の時間帯にお湯を沸かし、貯湯タンクに貯めて、昼間帯に貯まっているお湯を使用する仕組みです。
つまり、貯湯タンクに沸かしたお湯が残っている場合、残っている分のお湯は使えます。
エコキュートは大きな電気ポットと同じようなものということです。
しかし、細かい温度調整などは出来ないので、火傷には注意するようにしましょう。
お湯が使えない場合
停電してしまっても、貯湯タンク内にお湯が残っていたらお湯を使うことが出来ますが、タンク内にお湯が残っていない場合には、お湯を使う事が出来ません。
また、停電と同時に断水が起こってしまった場合は、蛇口からお湯を取り出して使うことが出来なくなるのでご注意下さい。
理由としては、エコキュートの構造が関わってきます。
エコキュートはタンクにお湯を貯める貯湯式の給湯器ですが、出湯の際には、水道水と混ざってお湯が出る構造になっています。
そのために、断水時にいくら蛇口をひねってもお湯を押し出す圧力が無いので、お湯を使うことが出来ません。
貯湯タンク内のお湯は生活用水として使える
エコキュートの貯湯タンク内は、常に水やお湯で満たされている状態になっています。
貯湯タンクには非常用の取水コックが付いていて、コックをひねればタンクに溜まったお湯を生活用水として使用することが出来ます。
370Lのエコキュートなら、10Lのポリバケツ約30杯分、460Lの場合はポリバケツ約40杯分、560Lの場合はポリバケツ約50杯分の水を取り出せます。
しかし、注意点としましては、タンク内に溜まっているお湯は一度沸騰させていることもあって、水道水に含まれているカルキなどの消毒が抜けてしまい、国の水質基準を満たしていないものになります。
更には、長期間エコキュートを使用し続けていると、わずかではありますがタンクの中に不純物がたまっていきます。
そのため、タンクの中の水は飲用水としての利用はなるべく避け、生活用水として使うことが望ましいです。
停電から復旧した後の注意点
停電が長時間にわたってしまった場合、エコキュートの設定が初期化されてしまっている可能性がございます。
そのために、停電から復旧した場合、まずリモコンの表示をチェックするようにしましょう。
台所などに付いているメインリモコンを確認しましょう。
時刻表示がおかしくなっている場合は時刻の設定を改めてする。
停電中にタンク内の水を生活用水として使い切ってしまっている場合は、すぐにお湯のわき上げが必要となります。
復旧後は、わき上げ機能を使用するようにしましょう。
エコキュートの停電のまとめ
エコキュートが停電してしまった際の対処方法をお話しいたしました。
他の給湯器だと、お湯を貯める貯湯タンクが無いこともあって、そもそもお湯自体を使用することが出来ません。停電時でもタンクの中の水を生活用水として使えるのはエコキュートの強みと言えます。
万が一停電してしまった場合でも、慌てずに対処するようにしましょう。